人生色々!ぽんちの山あり谷あり読書日記

こんにちは!ぽんちです。当ブログでは、私の読書記録をゆるく主観的に書き記していきたいと考えております。本との出逢いは、人生を変える。素敵な読書ライフを提供します!

久し振りの読書日記〜あなたに逢えてよかった〜

久し振りです。1年越しに読書日記を書きます。今は、なんとアメリカで生活しております。就職前はもうアメリカにいるとは思っておりませんでしたが、人生どうなるか分かりませんね笑

さて、今回久しぶりの読書日記という事で、まず1冊目は以下の書籍について取り上げたいと思います。

タイトル名:あなたに逢えてよかった

著者名:新堂冬樹

あらすじ:紅茶専門店「ブローニュ」で働く女性、吾妻夏陽(22歳)は、その紅茶専門店に通う星 純也(24歳)に心惹かれていた。いつか声を掛けたいと願うも、中々踏み出す事ができずに、悶々と過ごす日々。。。しかし、ある日、そんな彼と話をするチャンスが!そして彼からいわれた一言はなんと「よかったら、美味しい紅茶を飲みに行きませんか」。最初は可笑しく変に思うも、実はそこに深い意味があり・・・。MCI( Mild Cognitive Impairment)と診断された星純也と、それを一生懸命支えようともがく吾妻夏陽。二人の懸命な姿に心打たれるもどこか哀しさを漂わせる純愛小説!

 

とりあえず、あらすじみたいなのを書いてみました笑。

あらすじにもある通り、当作品は純愛小説であったため、どことなくくすぐったくなるような台詞が多用されており、また一方で現実味に欠けていた小説だったように思います。人物の心情描写が少しエキセントリックで、それがこの小説の現実離れした感じを招いているのかもしれない。

ただ、MCIの患者の描写はだいぶ鮮明に描かれていて、そこは著者が徹底的に調べたのだと感じました。自身の記憶が失われていく事に恐怖を抱き、もがき続ける純也。夏陽の事を忘れ去ってしまう恐怖と戦いつつも、そんな自分を夏陽に見られたくない心から、軽井沢の別荘で生活し、夏陽と離れる事を決意する。しかし、たとえ記憶が失ったとしても、彼の体が、もしくは彼の魂が彼女を好きでいる事をどこか覚えており、彼女を再度デートに誘ったり、声をかけようとする。これぞ、「運命の出逢い」なのだ!と言わんばかりに、純也と夏陽の親密な関係性を描こうとしている。

 

こういう純愛小説の良いところは、やはり「自分にとって大切な相手を大切にしたい」と再度気づかせてくれる所かもしれない。

私自身も、今居る大切な人をぜひとも大切にしたいと思う。これからもどうぞよろしく。